地域交流から新たなイノベーションを生み出す いちき串木野市サテライトオフィス「MINATOよりあいオフィス」
鹿児島県いちき串木野市
企画概要
鹿児島県いちき串木野市は、人口減少及び若い世代が求める職業のミスマッチを課題としており、市街地にある空き店舗を活用したサテライトオフィスの整備・県外からの企業誘致を検討されていた。
当社は地元の工事会社らと共同事業体を構築し、施設コンセプトの企画・設計・施工監理を担当。オフィスとしての効率性はもちろん、後述するテーマ「よりあい」の実現を視野に入れたプランニングを行った。
地元の人たちと新たに訪れる企業や人々が、いちき串木野市の未来を語りあう“寄合い場所”となる、という意味を込めて「よりあい」というテーマを提案し、1階をコワーキングスペース、2階を誘致企業のサテライトオフィスへ改装。鹿児島県と東京都(当社所在地)という遠隔地ではあったが、オンライン会議や現地での打ち合わせを重ね、竣工に至った。竣工後は、今回の施工に対して本市の市長から直々に感謝状を賜った。
プロジェクトの目的・目標
人口減少及び若い世代が求める職業のミスマッチを解消し、地域の活性化につなげる
いちき串木野市(以下、本市)は、人口減少及び若い世代が求める職業のミスマッチを課題とし、市街地にある空き店舗を活用したサテライトオフィスの整備を検討されていた。
整備したサテライトオフィスへ県外IT企業の誘致を行い、地元既存企業や官民と連携して、地域の活性化、新たな関連イノベーションの誘発、進出企業の定着化を目指す。結果、市内のDX化につなげていくことを目的に掲げられていた。
実施内容
オフィスでありながら地域交流が実現する「日常使いのワーキングスペース」を目指す
もともと空き店舗だった建屋は、1階をコワーキングスペース、2階を誘致企業のサテライトオフィスへ改装。提案段階でコンセプトワークを実施し、プロジェクトの要件整理を行った。効果的な施設運用を本企画の柱とし、オフィスでありながら地域交流が実現する「日常使いのワーキングスペース」を目指した。
地元の人たちと新たに訪れる企業や人々が、本市の未来を語りあう“寄合い場所”となる、という意味を込めて「よりあい」というテーマを提案。施設のゾーニングは、コワーキングスペースとサテライトオフィスの導線を明確に分け、各階の使い勝手を考慮した。また、店舗自体が大きな通りに面したガラス張りの建物だったため、施設利用者が通行人の視線を気にしないよう家具の配置に配慮し、通行人に対してはオフィス内を効果的に見せることで施設への興味喚起につながるように工夫した。また、「よりあい」というテーマを体現した交流スペースを設け、地域交流の活性化に繋がる設計とした。
施設入口には、当社が開発販売している国産木材を使用した家具「CARBON STOCK FURNITURE」※を導入し、本施設用に鹿児島県産の木材を活用した受付カウンターを製作。既存の建物を活用した設計・施工に加え、内装什器に国産木材を使用することで環境に配慮した施設を実現した。
プロジェクトのキックオフ後は鹿児島県と東京都(当社所在地)という遠隔地ではあったが、オンライン会議や現地での打ち合わせを重ね、竣工に至った。
※森林の木々が二酸化炭素を吸収し木材になっても炭素として固定し続ける性質に着目。都市の中にできるだけ多くの炭素を貯蔵し、大気中の炭素を増やさないようにすることを目的とした家具。
結果・効果
竣工後、オープニングセレモニーにご招待いただき、本市の市長様から直々に感謝状を賜った。
今後は、運営を受託した企業(共同事業体の一員)と協力して本市の地域活性化に関わり続けていきたいと考えている。
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