クライアントである株式会社ユニマット リタイアメント・コミュニティは、介護事業を主として様々な事業を展開されている。「住み慣れた街で、お客さまの“できる”を増やす」をモットーに、日本全国に複合介護施設を展開している他、料理やリハビリに特化した介護サービスにも注力されている。その分野で、東京ガスの料理教室運営を長年受託して得た当社のリソースを活用いただけないかと、事業の協働を模索していたところ、クライアントが運営する施設のひとつである「川口南ケアセンターそよ風」より、お客さまの更なる満足度向上のため、食の特別イベントの開催をご依頼いただいた。

イベントを通じて非日常の特別感を提供し、お客さまの満足度向上に繋げる。また、比較的お客さまが減少しがちなお盆の時期にイベントを開催することで利用を促す。
さらに、今回イベントを開催した「川口南ケアセンターそよ風」には意匠を凝らしたラウンジがあり、当施設を特長づける空間として活用を検討されていた。本イベントを成功させ、施設内空間の新たな活用事例とすることも目的の一つである。

「川口南ケアセンターそよ風」では、日帰り利用のデイサービスと、短期的に入所し介護サービスを受けられるショートステイを提供しており、イベントではそれぞれのお客さまに向けて夏にちなんだ内容で開催した。
デイサービスのお客さまに対しては、ご自身でピザ生地をお花の形に成形し、具材をトッピングしていただく「手作りお花ピザ教室」を開催。多くの方に楽しんでいただけるよう、負担の少ない作業工程に工夫した。さらに、作るだけではなく焼き上がりのピザと一緒に記念写真を撮影したり、ご自宅で家族の方とイベントを振り返られるようにお花ピザのミニレシピを作成し持ち帰っていただいた。
ショートステイのお客さまには、夕食前の時間を利用してオリジナルドリンクと数種のカナッペを提供する「夏の夕べを楽しむ」イベントを開催した。施設内の雰囲気のあるラウンジとも相まって、非日常の空間を演出することが出来た。こちらも同様に、ご家庭でもメニューを再現いただけるようにミニレシピを作成。記念に持ち帰っていただいた。

イベント告知のチラシを作成し施設内に掲示したり、施設担当者の方の積極的な周知の効果もあり、当初の想定を超えるご参加者数となった。また、ご参加いただいたお客さまからも「楽しかった」「来てよかった」などお声を頂戴した他、お客さま同士での会話のきっかけづくりに貢献できた。今後は今回の事例をもとに、別の施設にも展開できるようクライアントをご支援していきたい。